能登牛の基準
黒毛和種
(血統が明確であるもの)
石川県内が最終飼養地で、石川県内での飼養期間が最長
肉質等級は
A3以上またはB3以上
能登牛のおいしさとは
能登牛は、平成23年6月に世界農業遺産(※)に認定された石川の美しい自然や素朴な風土で丹誠込めて育てられており、きめ細やかな肉質と上質な脂によるトロけるような食感が特徴です。牛肉のやわらかさや舌触りは脂肪中の「オレイン酸」が重要で、含有率が高いほど、トロけるような食感が味わえるとされています。
能登牛は和牛のオリンピックとも呼ばれる「第9回全国和牛能力共進会」で、このオレイン酸の含有率が最も多く、特別賞「脂肪の質賞」を受賞しました。
能登牛の認定について
石川県内の肉用牛関係団体で構成した能登牛銘柄推進協議会が能登牛の基準を満たしたものを認定し、「能登牛証明書」を発行しています。また、店頭に並ぶ際には「能登牛シール」が貼付されています。(全てに貼付してあるわけではありません。)
能登牛シール
能登牛証明書
<「能登牛プレミアム認定制度」について>
平成23年12月より、能登牛と認定されたものの中でも、特に品質が高いものを能登牛プレミアムとして認定しています。
能登牛プレミアムの認定基準
● 格付けA5のうちBMS (*)10以上のもの
● 格付けA5のうちBMS8または9の場合は、オレイン酸含有率55%以上であること
*「BMS」…霜降りの度合いの基準。1から12まであり、数字が大きいほど霜降りが多い
能登牛プレミアムシール
能登牛プレミアム証明書
能登牛の歴史
先祖は加賀藩の製塩と薪炭搬出で活躍。ルーツは但馬牛に行きつく
「能登牛(のとうし)」は、平成23年6月、世界農業遺産(※)に認定された、石川の美しい自然や素朴な風土によって丹誠込めて育てられています。能登牛のルーツは、一般的には、寛永3年(1627年)に加賀藩の三代藩主前田利常が、能登半島の外浦一帯に製塩業を推進、その製塩や薪炭を搬出する際に活躍した役牛を繁殖したのが始まりとされています。
全国ブランドに名を連ねる黒毛和牛の大半は、兵庫県や山陰地方などから仕入れた種牛がルーツになっています。能登牛は、明治25年(1892年)に兵庫県の但馬地方から仕入れた3頭の種雄牛がルーツで、大正13年(1924年)には鳥取県から8頭の牛を導入し、その後毎年計画的に導入した牛が、能登牛の元祖になったと考えられています。この頃は主に農耕用を目的とした四肢、前駆が屈強な牛が導入されていました。
石川県が兵庫県美方郡から種雄牛を1頭仕入れた昭和9年ころから、霜降りが入った上質な肉ができる資質型の兵庫系と、体が大きくなる体積型の鳥取系の和牛一代雑種の生産が奨励され、これが体積に富み、資質良好な和牛として高く評価されました。
現在の能登牛は、この和牛一代雑種にさらに兵庫系の雄牛を交配し、和牛の改良を目指したものがベースになっており、肉質のきめの細かい、良質のブランド和牛として高く評価されるまでになっています。
※「世界農業遺産」とは国連食糧農業機関(FAO)が2002年に開始した 制度で、次世代へ継承すべき農法や生物多様性を持つ地域、 また農村景観などがある地域を対象に認定されます。 平成23年6月11日、石川県の「能登の里山里海」が 国内初となる「世界農業遺産」に認定されました。
個体識別番号の検索について
能登牛を含め、日本国内の全ての牛に一頭ずつ、生涯唯一の番号で識別・管理し牛の異動履歴を把握することができるのが個体識別番号です。店頭で販売されている牛肉に記載されている、個体識別番号により牛の異動履歴を検索することができます。
*個体識別番号検索はコチラから
年間1500頭を供給できる体制づくり
これまで増産を進めてきた能登牛の出荷頭数は、2018年度に1,000頭を超え、県内で安定的に供給できるようになりました。
現在、次の目標である年間1,500頭の出荷に向け生産と消費の拡大に取り組んでいくこととしています。
また、能登牛の特徴である「肉質」にさらに磨きをかけ、首都圏等での知名度の向上を図り、ブランド価値を高めるとともに、県内外の消費者においしい「能登牛」を提供していきます。
能登牛が味わえる店舗・購入できる店舗(能登牛認定店)について
平成23年12月から能登牛銘柄推進協議会では、県民や観光客等が能登牛を堪能でき、能登牛の生産振興や消費の拡大、ブランド力の向上を図るために能登牛認定店制度を開始しました。